ゴールデンウィーク明けの5月10日から台湾へ茶葉の仕入れに行って来ました。天候が不安定だったとのことで、一年ぶりの農家さんとの再会を楽しみにしつつも、茶葉の出来具合がいつもながら心配でした。
結果的には杉林渓以外の高山系の茶葉の出来は今ひとつでしたが、他の茶葉はいつもどおりの申し分ない仕上がりでした。
今回はいままでにあまり扱っていなかった台茶18号(紅玉)の紅茶を多めに仕入れて来ました。こちらの茶葉は樹齢15年の茶樹で自然栽培で育てられています。
日本でいう自然栽培は台湾では自然農法とよばれ、自然農は有機栽培とよばれています。
あとは在庫が少なくなっていた茶葉をメインにした仕入れになりました。
靑竈のお客様にはご存知の方も多いとは思いますが、お亡くなりになられた茶師(農家)以外の方々との付き合いは11年以上になります。出来が格別に良いときもありますが、その反対もあってそれが続くときもあります。
茶葉の出来があまり良くない年が続くと、農家さんと再会した時のお互いの表情も今ひとつで、会話も少なくなりがち。翌年はもっと好い茶葉が出来ることをお互いに願っての別れとなってしまいます。
茶樹も成長して変わっていきますし農作物ですから、茶葉の出来も毎年変わって来ますが、靑竈では茶葉の出来に関わらず譲っていただくことにしています。
靑竈でお気に入りの茶葉を見つけられた方は、出来が好くない時もありますが、末永く愛着をもって楽しんでいただければ幸いです。うぁ〜今年は好いねぇ〜と、年代を追った喜びも格別になりますし、もしかしたら思いが茶樹に届くなんてこともあるかもしれませんしね。
仕入れの時の台湾では、仕事以外にほとんど時間と集中力を使いませんが、友人たちの好意で好吃(ハオツー・おいしい)な食べ物にもたくさん出会えます。
仕事への集中力が減りますので、出来れば食べずに体調を維持したいのですが、出来るだけ食べずに?好吃もご紹介がてら楽しんできました。
少しですがそんなこんなの好吃の写真をお楽しみ下さい。
去年からお世話になっている羅東にある「好森珈琲x註書店」店名の正確な漢字は台湾なので少し違いますが、喫茶店で本を読んだり買ったり出来るB&B(民宿)で台湾紅茶や緑茶もあります。店内の一部と特注の好吃極小プレート。ちなみにInstagramの好森珈琲の投稿写真数点は私が撮った下手絵。台湾では去年はまだ少なかったInstagramユーザーも徐々に増えて来てるようです。
上から葱肉包と貢丸湯でどちらも15元(約60円)、貢丸湯にはセロリがたくさん入っていてグッド!台湾には店名がないお店が沢山あって、誰々さんの店とかよばれています。香辣麺と饂飩湯。香辣麺は大辛をもっと辛くしてと注文してしまったので汗だくで、お味は甘辛。葱仔餅と店主のおじさんの手のひらで寛いで寝るひよこ。いつもお世話になっているKENさんの建築設計事務所で飲んだお茶。90k(道の呼び名)辺りの大禹嶺烏龍茶で、その事務所では2人で15人前以上もある大きさの急須にどっさり茶葉を入れてがぶ飲み&どんどん茶葉も交換。この1缶(150g)、3日で空になるぐらいの勢いでごちそうになりました。
この後もう一軒の農家さんを廻ったら今回の仕入れが終了、もう少しだ氣を抜くな!となっている様子。左から大禹嶺、福寿梨山、梨山、杉林渓。朝食に食べたベトナム料理。揚春巻と牛肉河粉(台湾では定番の牛肉麺の平たい米粉入り)、とっても好吃。農家さんからいただいた、紅茶を醗酵させて造ったお酒を蒸溜したスピリッツに紅茶を漬け込んで造ったお酒。50度以上はありそうな逸品。こちらも定番の小籠湯包。
台湾で最後にいただいた小皿の料理たち。ゴーヤのおひたし、海藻のスープ、甘めのあんをかけた豆腐、ピータンと塩卵を固めたもの(これは好物)。店内は小中学生も沢山居てとにかく料理は種類が豊富、大衆食堂な感じでした。最後は宮津にたどり着いて駅前で食べた天かす丼(小)356円(税込み)。
ゴールデンウィーク明けに仕入れに台湾へ、帰ってから数日後に迫った立花秀輝ソロライブツアーの初日を靑竈で終えた夜に、立花さんに靑竈の鍵を預けて、愛知県の豊田市で行なわれた「橋の下世界音楽祭」に出発。二泊三日の「橋の下世界音楽祭」で朝から夕方までお茶を淹れて、伊根に戻ってすぐ広島へ。「劇団どくんご」の旅するテント芝居を観て、「冤罪死刑囚の絵画展」に向かい蜷川泰司さんの講演を聴いて、五種類の広島の水を汲みに行って、いつもの烏龍茶で水の試飲をして・・・etc 。
いつもながら久しぶりのブログになってしまいました。
この間お世話になった全ての友人&知人&出会った方々に感謝します。