イワシのみりん干し

桜の花が散って温かい日と肌寒い日の繰り返し、今季最後と思っていた豆炭こたつにまた火を入れたりしています。

一昨日は早朝に霙のような雪が降りました。

 

前回のブログで書いた一ヶ月以上続いた30年ぶりのイワシ漁も終わり、大敷網で捕れる魚の種類が変わってきました。

沢山作って保存しておいたオイルサーディンは食べ終えてしまい、みりん干しもあと一食分となりました。

 

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伊根漁港で買ってきたイワシの鱗をとって三枚におろし、さっと洗って一時間ほど舟屋で陰干ししました。

 

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醤油六割みりん四割のタレをジプロックに入れて、干したイワシを六時間漬け込んでから天日に干しました。

天日で干し終えたふわふわで美味しいみりん干しを室内に干しておくと、段々と硬くなってきて噛むと味わいのあるみりん干しになってきますが、出来立てのふわふわと、固くなってゆくみりん干しのどちらも好みです。

フライパンで火を極小にして皮目から焼くとじわーっと脂が出てきます。焼き色がついたらひっくり返して身の方を軽く焼いて・・・

 

好みの干し具合になったら冷蔵保存すれば日持ちしますし、冷凍すれば一ヶ月以上保存出来ます。

わりと簡単なので、新鮮なイワシが手に入ったらオススメの調理方法です。

 

 

 

 

 

 

 

マイワシ大漁

伊根で2月21日頃から続いた大漁のマイワシの水揚げ量も段々と減って来ました。

昔はマイワシ漁が1ヶ月以上も続いたことがよくあったと漁師さんに聞きましたが、今回の豊漁は何と30年ぶりだとか。

ダンベと呼ばれる容量600kgの水槽で100本(ダンベは1つを1本と数えます)も捕れた日もあって、漁港はマイワシでいっぱいでした。

マイワシが捕れるとマイワシを捕食する魚も捕れると思いますが、これほどの大群となると天敵も恐れをなすのでしょうか他の魚の水揚げは僅かで、実にマイワシばっかりな印象でした。

 

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魚の種類と大きさを分けてダンベに入るマイワシ。
ここは比較的小さな魚を選別する所で、左手に行くと中→大→極小に分かれています。

 

 

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丸干し、刺身、蒲焼き、塩焼き、白子と卵の塩辛を作って美味しくいただきました。

来週は雨が降らない天気予報なので、みりん干しを作ってみる予定です。

 

 

 

今日は陽春

一昨日は春一番の強風で今日3月3日は陽春。

 

今年は例年よりも積雪量が多く、店内に舞い込んで来た雪で舟屋の椅子や机も白くなっていました。

 

降雪日が多く、原チャリでは水汲みに行けない日が続いたので水不足を心配していましたが、伊根から先の浦入(かまにゅう)方面は丹海バスが運休になっていたり、以前は無料だった町営の駐車場は昨春に有料になって一部ロック方式(フラップ板)を設置したので除雪車では除雪出来ず、雪が積もったままで使えなくなってたりして、何せ雪見酒がやりたくなる誘惑に駆られた日が多かった程の雪また雪で、来客は少なく水は何となく足りてしまいました。

 

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去年はお客さん用の暖房しかなくって布団に入って寒さをやり過ごしていましたが、段々と暖かくなって来て、今季初めて世話になった豆炭こたつの炭の数が、最近は2個で足りる様になってきました。

 

 

 

年末年始の営業案内

今年の年末年始も靑竈は休まず営業しています。

座敷はホットカーペットなどの暖房が有りますが、舟屋の方は外と同じ氣温なので温かい服装でお越し下さい。

 

今年の初雪は12月11日でした。

数日後には解けてしまいもう一度降って段々と寒さも増して来ています。

 

またしても久々のブログ、最近の雑記ですがほぼ肴の写真。

 

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初めて作ったヒラメの一夜干し。
さっと炙っていただきました。悪くないお味で小さいヒラメを食べるにはいいかも。


 

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伊根の漁港で100円で仕入れた傷物の魚達。
ウマズラハギとアカヤガラと鯛のお刺身と鯛のお汁。


 

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割り箸を探していたら出て来た台湾のファミリーマートで貰った割り箸(中国製)。


 

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12月17日、靑竈の2階から撮った写真。
五葉松と向井酒造と電柱と近所の街並み。


 

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伊根漁港で貰った(買った?)マツウオ(スズキ目所属)。
鱗が固い。


 

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夜になると海草を食べに靑竈の壁(水中)を栄螺(禁漁ね)が這い上がって来ます。
氣温が下がって来ると鮑(禁漁ですね)も上がって来ます。
栄螺の身の表面の黒い部分は切り取った方が好き。


 

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傷物で安く貰って来たウマズラハギの肝と最近お氣に入り(安い、殆どただ!)のミシマオコゼの刺身。


 

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やって来ました、アイゴの季節!
沖縄では稚魚をスクガラスにして食べる鰭に毒のある魚!


 

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みそ汁でいただいたイシガニ(ガザミ科)とハコフグ。
ハコフグは皮にパフトキシンがあり体内にパリトキシンを蓄積していることがあるらしい。
死亡例もあり要注意ですが大好物!
身と肝を出して味噌と和えて戻し入れ上からの火で焼く。
オーブンで焼いてしまったので下に穴が空いて旨味が流れ出してしまい、残念ながら初めての失敗。


 

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満を持して来年から販売されるらしい下野伸治さんの新しいハムスライサー。
上下合わせて120kg(60kg+60kg)のマシーン。
これで切るとハムが口の中でとけるんです。
感動的な香りと味で、お野菜と合わせるとハムもお野菜も美味しさ倍増します。


 

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小浜で作られている鯖のへしこのなれ鮓!
これは美味い、最近お土産で頂いたむっちゃ美味い一品。
生でもいけるがさっと炙るとまた格別。
ご飯にも酒の肴にもむっちゃ合います。


 

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12月4日のほぼ満月が対岸から昇って来るのを舟屋から眺めて。

 

 

今年も沢山の方にお越しいただいて靑竈の台湾茶を楽しんでいただき、好い思いをありがとうございました。

初めての方々にも烏龍茶ってこんな甘い香りがするんだーと喜んでもらえて幸せです。

また来年も、お茶の香りを引き立ててるように水を仕上げてお待ちしていますので、喫茶の方も宜しくおねがいします。

 

 

 

 

 

 

 

蝉時雨

伊根花火も終わってもうすぐ二十四節氣でいう白露、夜の暑さも和らぎ少しずつ過ごしやすくなって来ました。

靑竈を勝手に休んでごろごろしていた日が多かったせいか、今年は例年より蝉の鳴き声をよく聞いていました。

ヒグラシで始まりクマゼミ、ミンミンゼミ、ニーニーゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシと時間帯でグラデーションのように鳴き声が変わって行き、一日中聞いていても割と飽きないのんびりした自分を発見して、へーっと思ったりしてました。

 

ここ数週間、肋骨が折れたりして体の不調もあったせいか休みがちで、じっとして早く治すんだと言い訳の様に言聞かせながら寝転んでましたが、仕事をしないと収入の不安と何とも言えない罪悪感が迫って来て、おまけに部屋は夜中まで暑いしなかなか快適とは言えない時間を過ごしていました。

仕事をしていた方が一日を楽に過ごせますが、数日間来客が無いと待っているんじゃなかったと自棄になったりもします。まだまだ青いですね。

 

今年の伊根花火は「与謝野町 民族楽器の会」にも参加されている青木学さんと一緒に静かに盛り上がってみましたが、いかがでしたか。

 

店内では水出しの鉄観音をお勧めして飲んでいただいていましたが、炎天下の店頭では熱いお茶(坪林の包種茶、在来の紅茶、原生烏龍茶)と午前中買って来た時は冷えていた常温(温かかったかも)のビールを飲みながら学さんの創る音を楽しんでいました。

 

今日久しぶりにYouTubeでクレイジージャーニーを見ていたら昆虫食の回で、マレーシアのミドリゼミを捕食する話がありました。

マレーシアのミドリゼミのお味は「白身魚系」ニホンのセミは「エビっぽい」らしいです。

 

伊根ではもうしばらくの間、蝉時雨が楽しめそうです。

 

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