2018年4月アーカイブ

久しぶりの春の味覚

春の味覚といえば竹の子や菜の花、山菜、春キャベツなどがありますが、私的にはワカメは外せません。

京都府で唯一の海女さん「さっちゃん」こと大西幸子さんが採ってきたワカメをいただいてからは、ワカメも待ちわびる春の味覚になりました。

 

丹後では殆どの漁師さんが、箱メガネなどで海底を覗き、棒の先に着けた鎌で刈り取る水視漁法といわれる採り方でワカメを採りますが、さっちゃんは海女さんなので潜ってのワカメ漁。

さっちゃん曰く海水の冷たさは「全身の毛穴が針で刺されている様に痛い」のだそうです。

 

そんな貴重なワカメですが待てど暮らせど届かず、他の漁師さんから譲っていただくことも出来ますが、我慢して待つこと3年。

久しぶりに、さっちゃんが採ってきたワカメをいただきました。

 

 

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3月の上旬にさちゃんが潜って採ってきたワカメを靑竈の2階で干しました。

 

塩抜きのため洗って干しますが、水で戻して使うなら2回、そのままか軽く炙って食べるなら3回水洗いしてから干します。

 

ご飯にふりかけたり味噌汁や和え物、酢の物や刺身などワカメを堪能しましたが、一押しはワカメのしゃぶしゃぶ!

しゃぶしゃぶというよりもしゃぶっと一瞬潜らせるだけ。

 

採れ立てのワカメが手に入ったら是非お試しください。

美味しくて大量にワカメが無くなります。

 

ワカメがあったら何故か竹の子も欲しくなります。

若竹煮が食べたくてワカメをいただいてから待つこと1ヶ月。

近所の竹林に竹の子を採りに行くもイノシシに先を越され、辺り一面は耕運機で耕された様になっていました。

 

全部かよ、根刮ぎかー、少しは遠慮して人にも残しとけー、イノシシめー!

 

 

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何とか見つけた2本の小さな竹の子を、皮をむいて半分に切り沸騰したお湯に重曹を入れてアク抜き、10分茹でて火を止めそのまま冷ましてから水に晒しました。

土佐清水のぶ厚く削った宗田節でお出汁をとって念願の若竹煮をいただきました。

 

今年はウグイスのホケキョがあまり聞こえない。

山間部で見かけたツバメはそろそろ伊根湾にやってくるかな。

 

伊根は暖かくなってきました。

日の出頃や黄昏時の舟屋でのお茶もおすすめです。

通常の営業時間外の予約も承りますので、お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

イワシのみりん干し

桜の花が散って温かい日と肌寒い日の繰り返し、今季最後と思っていた豆炭こたつにまた火を入れたりしています。

一昨日は早朝に霙のような雪が降りました。

 

前回のブログで書いた一ヶ月以上続いた30年ぶりのイワシ漁も終わり、大敷網で捕れる魚の種類が変わってきました。

沢山作って保存しておいたオイルサーディンは食べ終えてしまい、みりん干しもあと一食分となりました。

 

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伊根漁港で買ってきたイワシの鱗をとって三枚におろし、さっと洗って一時間ほど舟屋で陰干ししました。

 

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醤油六割みりん四割のタレをジプロックに入れて、干したイワシを六時間漬け込んでから天日に干しました。

天日で干し終えたふわふわで美味しいみりん干しを室内に干しておくと、段々と硬くなってきて噛むと味わいのあるみりん干しになってきますが、出来立てのふわふわと、固くなってゆくみりん干しのどちらも好みです。

フライパンで火を極小にして皮目から焼くとじわーっと脂が出てきます。焼き色がついたらひっくり返して身の方を軽く焼いて・・・

 

好みの干し具合になったら冷蔵保存すれば日持ちしますし、冷凍すれば一ヶ月以上保存出来ます。

わりと簡単なので、新鮮なイワシが手に入ったらオススメの調理方法です。

 

 

 

 

 

 

 

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