2016年3月アーカイブ

ジビエ

 7年前に千松信也さんの「ぼくは猟師になった」(リトルモア) をなぜか読んだことがあったのは、友人が何人か働いている某運送会社に彼が在籍していたのと、本や雑誌の出版の他に、映画、音楽の製作や配給なども行なうリトルモア代表者の孫家邦さんと、少しだけ面識があったこととの繋がりも関係していたと思う。

 

 伊根町に引っ越して間もない頃で、猟友会の伊根支部について少し訊ねてみたが、支部長さんの体調が思わしくないとのことで、関係を持たないまま時が経ってしまっていた。

これまでに何度か、近所の方(猟友会)に猪の肉をいただく機会があって、今年の年明けにも、有ったら分けていただけるように頼んでいました。

 

 昨年の10月26日に靑竈でライブ(不破大輔・立花秀輝・若林淳)を行なった打ち上げで、猟師(わな猟)の清水祐輔さんに鹿肉と猪肉を沢山焼いていただきました。

12月22日には ALL TANGO(遊星舎)の忘年会で井原裕晃さんにお会いする機会があって、その後も彼の自宅にお世話になったり、「蕎麦しゃぶの夜」でジビエをごちそうしてもらったりと関係していただいています。

 

 3月4日に友達から電話があり、猪を4匹もらったのですぐに取りに来てくれ、と連絡があって行ってみると、内蔵を取り出したばかりの猪がいて、「自分の分は捌いてね」とのご指導。

そりゃそうだよねと、包丁を借りて見よう見まねで皮を剥いで解体したけど、脂肪のほとんどが皮の方に残ってしまい、赤い猪肉の塊になってしまいました。

 

 伊原さんに剥皮の方法などアドバイスしていただきながら反省していた数日後の3月9日に、猪を捌くならこれから殺して靑竈まで持って行くと連絡があり、いただくことに。

10時頃から剥皮を始めて冷蔵庫に仕舞ったら2時になっていました。

 

 今回はゆっくり丁寧に作業したので、あるていどは旨味のある脂肪が身の方に残ってくれました。

友人たちにお裾分けした残りは熟成させてみました。

2週間でなんとか熟成肉が出来て、美味しくいただいています。

 

 昨秋から一連の流れのような縁で、少しだけ知ってしまったジビエ。次の準備としては、マイ包丁の入手かなぁ。

 

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ちょっとかわいい

 1年間に数個しか売れない小さな茶壺が、なんと2日続けて売れました。内容量が40㎖で、茶葉1g以上は入らない茶壺。

 

 ご来店いただいたのは綾部に滞在されているイギリスの方で、紅茶と茶壺をお探しの父娘。

 茶器は色々な茶葉を飲むのであれば、便利なポット(前回の記事参照)もありますとお見せしたところ、トラディショナルな物が好いと、朱泥の茶壺の中から一番小さい物を娘さんが選ばれました。

 久しぶりの英語での応答のせいではありませんが(笑)、最初は大人用の茶壺を娘さんが選んでいるのだと思っていましたが、こちらの勘違いで、最初から娘さん用の茶壺をお探しでした。

 

 う〜ん、小学生低学年(多分)でマイ茶壺を持っているなんて、羨ましいー。

 

 紅茶は青心烏龍、金萱、翠玉の中から翠玉をお買い上げいただきました。綾部で、茶葉を買うなら靑竈が良いと聞いて来たとのこと、嬉しい限りです。

 小さな茶壺には茶葉1gを入れて、30秒・1分・1分45秒・3分・5分・moreの順で抽出してみて下さい、とアドバイスさせていただきましたが、イギリスと言えば紅茶の本場ですね。

 

 続いては舞鶴からお越しのご夫人で、以前飲んだジャスミン茶がとても美味しかったのでと、再訪していただいたお客様。

 茶葉はジャスミン茶、烏龍茶、白毫茶(東方美人)を1gずつと、同じく小さな茶壺をお買い上げいただきました。

 天秤ばかりで、久しぶりに1gの茶葉を量りました。

 

 靑竈で売っていてなんですが、1gの茶葉でお客様にお茶を淹れたり、自分用に淹れたりすることはよくありますが、茶葉1gの購入は未経験です。

 

 ストイック(ストア学派の幸福論)でもなく、逆にぜいたくでもなく、ちょっとかわいい。

 

 

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        茶壺(40㎖)‥‥ 600円

 

 

 

 

 

 

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