5月13日〜20日に台湾に茶葉と茶器の仕入れに行って来ました。今年の3月27日に長年付き合っていただいた農家の方が急死されたので、彼の最後の作品(遺作)を多めに仕入れさせていただきました。三月の中旬に彼は大阪に居て伊根に遊びに来られる予定でしたが、今回は時間が調整出来なかったので、また来年の楽しみにと電話で話をしたのが最後の別れとなってしまいました。
手運びの限界もあって他の農家の茶葉は少量づつになってしまいましたが、一件の農家では三年ぶりの快作!お互いに笑顔とガッツポーズでの再会を果たせました。
一日目は関西空港からPeach航空で桃園空港に到着後、台北で円を元(NTD)に両替して茶器と包種茶、白毫茶、翠玉茶、ジャスミン茶、原生烏龍茶の仕入れを終了。いつもお世話になっている羅東の友人宅に向かいました。
二日目は羅東の市場近くにある古い食堂で朝食、茸粥、腸詰め、煮豚、煮鮫、厚揚げ、豚の煮込みとでんぶがのったご飯を食べて、鶯歌の茶器を見に行って来ました。鶯歌は観光客も多く訪れる陶器街で行くのは初めて。観光気分での視察のつもりでしたが、安くて使いやすい茶器の卸店に入店。その後は途端に仕事モードになって値段の交渉が始まりました。お互いに折り合いのつく値段を知っているので気持ちのよい取引が成立、段ボール2箱分の茶器を仕入れました。
三日目は三件の農家を廻って茶葉を仕入れました。その後のスケジュールの都合もあってのことですが、三件はオーバーワーク、何とかなりましたが一日に二件までが限界です。聞き茶の後はゆっくりと親睦を深めながらお茶をいただきたいものですが、心に余裕がありません。烏龍茶を4種類仕入れて、ほとんどお茶を口にすることなく次の農家へ移動です。最後にいつもは5時間程試飲する農家に余力を十分に残して向かったのですが、今年は出来があまり良くはありませんでした。10種類ほど試飲しましたが、金萱茶2種類と昨年の紅茶(青心烏龍)を仕入れて、その日の仕事を終えました。 つづく