伊根の秋も涼しさを越えてきました。冬支度にホットカーペットと敷物を出して、座布団を変えました。あとは手あぶり火鉢が三つ。伊根に移転してから秋〜春で使っていた敷物ですが、傷みが目立つようになってしまい変えることにしました。
たくさんの方々に使っていただきました。お茶やお酒が染み入ることはあるでしょうが、踏んで座って寝転んでと様々(散々)に扱っていましたのでもう限界でしょうか。
この敷物は古い大島紬の着物を再利用したもので中には薄く綿が入れてあります。靑竈に来ていただいたお客様で、大島紬をご存知の方がいらして「これは大島紬ですよね」「はい、そうです」「これは踏めません」「どうぞ、お上がり下さい」「でも・・・」「気にせずにどうぞ」とやりとりをした思い出もあります。
今月中には他の敷物に交換しますがそれまでは使ってみたいと出してみました。泥染の平織りの絹布は肌触りも気持ちよく、座っているとしっとりと体をあたためてくれます。もうしばらくの間ですが、大島紬の敷物で台湾茶をお楽しみ下さい。