阿里山は良質なお茶の産地としては特に有名ですが、阿里山茶については台湾でも、産地偽装があたりまえ?という話をよく耳にする。他産地、他国産のお茶が混ざっていたり着色、着香物が加えられていて・・・中身の多くはベトナム産や中国産の烏龍茶だそうです。有名であることで実際の生産量より多い販売につながっていると聞きます。
最近では数種の植物のDNAを混ぜたインクで印刷されたラベルがお茶の化粧箱に張ってあり、本物の阿里山茶かどうかを見分けることが出来るらしい。
最近では靑竈でも扱っている梨山や大禹嶺産のお茶も大量に市場に出回っていて、前回台湾に行った時に某所で試飲をしましたが、確かにおいしいし、梨山特有の香りもするし、値段も半端ではない。数種類を試飲したかったのだけれども購入力がないと思ったのか、購入意思がないと気づかれたのか一種類のみに。靑竈の大禹嶺茶と比べると味も香りも濃くしっかりしてはいるけど、透き通った感じが薄い印象。はっきりとしているのはそこで売られていたお茶は何時、誰が、何処で何を混ぜて作ったのかは解からないということ。
お茶に限らずお酒も水増しの歴史は深い。近代では「灘の酒」や大手酒造での桶買いも同じで、中身はやはり何時か、誰かが、何処かで作った物のブレンドで、お茶に関しては日本でも、中国の残留農薬や台湾の偽装には負けず劣らずの状況。中身の原価は1.3円以下ともいわれるペットボトル茶も、お茶の産地や表示や、非表示も、残留物の情報公開も問題の氷山の一角でしかない。
お茶の出来具合は天候に左右され、有名農園や茶師が毎年いいお茶を生産できるとは限らない。天・地・人の妙を知らずにブランド名でお茶を購入してしまう偏りが多いことも、偽装&水増しの原因を作っているひとつでしょうか。
※追記 靑竈に来ていただいたお客さんに本物が在るだけでも?嬉しいと喜ばれたので、なにか明るい話題をと書き始めたブログ記事、暗くなってしまいました。